映画『雨に唄えば』動画を視聴しての感想※クセになる前向きさ

『雨に唄えば』

『雨に唄えば』(1952年)

主演:ジーン・ケリー

ミュージカル映画のなかでオールタイム・ベスト1に選出される名作。映画がサイレントからトーキーに移り変わる頃のハリウッド映画界を舞台に、大スターとコーラスガールの恋を描く。雨の中でジーン・ケリーが踊りながら歌う「Singin’ in the Rain」のシーンは、映画史に燦然と輝く名場面。『雨に唄えば』の魅力をご紹介。

この映画、こんなあなたにおすすめです!

  • ウキウキするような歌と踊りがお好みの方
  • 嫌な気分に振り回されがちな方
  • ミュージカル映画の最高傑作との呼び声高い作品を見ておきたい方
  • ポジティブな気持ちになりたい方
  • 逆に「無理やりポジティブな気持ちにならなくてもいい」とお考えの方

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目次

『雨に唄えば』感想・雑感・みどころ

外は雨降り・・・心には太陽降り注ぐ
『雨に唄えば』を見て感じた印象を筆のすさびで表現

無冠の名作

『雨に唄えば』は言わずと知れたミュージカル映画の名作ですが、アカデミー賞受賞作品ではありません。オスカー2部門(助演女優賞、作曲賞)にノミネートされたものの無冠に終わりました。*1

ところで、ジーン・ケリー主演の前年の映画『巴里のアメリカ人』ではオスカー6部門を獲得。なのに今では『雨に唄えば』の方が有名なのだから、人間の評価というのはわからないものですよね。『雨に唄えば』の持つミュージカルの豊穣さ、クセになる前向きさは、時代をこえて着実に評価されていくのかもしれません。*2

土砂降りの雨の中、恋の喜びを歌う素敵なおじさん

『雨に唄えば』の中で繰り広げられる楽曲は10曲。どれも素晴らしい音楽ばかりですが、とりわけ有名なのが「Singin’ in the Rain」。キャシーとの恋の喜びに有頂天になったドンが土砂降りの雨の中、踊って歌うシーンを僕がはじめて見たとき、「人生ろくでもないことだらけだけど、それでも生きるに値する」と自然に思えました。

その日以来、『雨に唄えば』は、人生の賛歌であり、つい口ずさんでしまう有頂天ソングになったのです。今でも「ちょっとしんどいな」「キツいな」と感じたときは、雨に打たれても陽気に踊り歌うおじさんを見て、元気と活力をチャージします。

いつ見ても、感に堪えない。何度見ても、見飽きることはない。そういう意味で、『雨に唄えば』はとびっきりコスパの高い映画です。

笑顔の裏は、鬼の顔

「Singin’ in the Rain」以外で好きな楽曲は、ドンとキャシーとコズモの3人が踊って歌う「グッド・モーニング」。これも有名です。3人が床を踏み鳴らしながら陽気に歌うタップダンスはなかなかの見もの。デビー・レイノルズは足から出血したというほどだから撮影は過酷を極めたのでしょう。

映画の中でジーン・ケリーは終始陽気で笑顔だけれど、撮影時はかんしゃくを破裂させたようで、デビー・レイノルズは相当泣かされたようです。かわいそう。それでもダンスの経験もないほとんど新人に近い彼女が、わずか3ヶ月の猛特訓でここまでのレベルに達するのですから、努力だけでなくセンスもあったのかもしれません。

なにより、デビー・レイノルズの美質を引き出した、ジーン・ケリーの非情な鬼っぷりが、『雨に唄えば』の類まれな完成度の高さに深く与っているように思います。

端境期を描いているところの面白さ

ミュージカルにさしたる関心がない映画ファンにとっても『雨に唄えば』が興味深い作品であるのには理由があります。それは1920年代後期の映画業界を見事に活写しているからです。時代はまさにサイレント映画からトーキー映画に移行する端境期。映画業界の苦労をユーモアたっぷりに描いている点は特筆に値するでしょう。

当初、トーキー映画が開発されたと聞いた多くの映画人は「こける」と想定し、まともに取り合う価値はないと判断しました。ところがフタを開けてみると、大衆は新しい映画手法を歓迎。トーキー時代の幕開けです。

ドンとリナが所属する映画会社もさっそくトーキー映画の制作にとりかかるものの、映像と音声を合致させるのに四苦八苦。しかも看板女優のリナがどうしようもない悪声とくれば、いよいよ話は面白くなる。そこにキャシーがどうからんでいくのかも『雨に唄えば』の ━━ 楽曲以外の ━━ みどころです。

『雨に唄えば』のキャストについて

ドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)

ミュージカル界の大スターであると同時に、どこまでもストイックな芸人さんです映画のなかでは、洒落っ気たっぷりなボードビルから、流麗な本格的なモダンバレエまで、たくましく強靭な足腰から卓抜のダンスを繰り出してきます。

この人がミュージカルという表現手法で現出させた陶酔境には曖昧さがなく、言葉や文化の壁を越えて観客の心をつかめるとの絶対の自信に裏付けられているかのよう。そう、ジーン・ケリーという人には迷いがない。迷いがなさすぎるとも言える。それがこの人の魅力でもあり弱みでもあります。

でもジーン・ケリーは、押し出しの強いゴーイング・マイ・ウェイな芸風によって、創造性やパフォーマンスを開花させるタイプ。とことん突き進んでいったことで彼の輝かしい達成があるのではないかと。もっとも周囲のスタッフさんはたいへんだったと思いますが……

キャシー・セルドン(デビー・レイノルズ)

華やかさ、初々しさ、艷麗な歌心……これらの美質をそなえた新人女優をヒロインに起用した監督には確かな眼識があります。

しつけの行き届いた演技とダンスは、無駄やゆらぎをきれいに削ぎ落としシャープで洗練をきわめているけれど、持ち前のキュートさは翳りをみせません。やさしくあたたかい心持ちを、まじりけなくビビッドに伝えてくる。

突出した個性で勝負するのではなく、どこまでも中庸と均衡を目指したことで、デビー・レイノルズの表現力はいよいよクリアになって、アイドル性はさらに輝きを増しているようです。

ちなみにこの人の歌唱は、ベティ・ノイズという女優が吹き替えを担当。色香とさびが共存した大人の歌声だけど、キャシーの愛くるしさに見事にフィットしています。

コズモ・ブラウン(ドナルド・オコナー)

呆れるくらいに芸達者な人です。ダンスも演技も歌もコメディも、何をさせても水準の高いパフォーマンスを繰り出してきて、お客をとことんまで満足させることに喜びを見出すタイプ。ひょうきんななかにも、きらりと光るダンディズムさえ感じられます。粋を知る男、それがドナルド・オコナー。

この人が見せる仰々しさには大味なところがまったくありません。手をたたきながらいつまでも見ていたい芸です。ドナルド・オコナーのソロでは「Make ‘em Laugh」(奴らを笑わせろ)が絶品。ボードビルのおかしさを存分に味わえます。

日本でもドナルド・オコナーの影響を受けたコメディアンは意外と多いのではないでしょうか。

『雨に唄えば』作品情報

監督ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン
脚本アドルフ・グリーン/ベティ・コムデン
撮影ハロルド・ロッソン
音楽レニー・ヘイトン/ナシオ・ハーブ・ブラウン
出演・ドン・ロックウッド・・・ジーン・ケリー
・キャシー・セルドン・・・デビー・レイノルズ
・コズモ・ブラウン・・・ドナルド・オコナー
・リナ・ラモント・・・ジーン・ヘイゲン
・ドンのダンスパートナー・・・シド・チャリシー
上映時間103分
ジャンルミュージカル

ストーリー

舞台は1927年頃のハリウッド。無声映画の大スター、ドン(ジーン・ケリー)と大女優リナ(ジーン・ヘイゲン)は大物カップルと噂されていたが、実際のところドンは、高慢な性格で調子はずれな声を出すリナにうんざりしていた。

ある夜、街に出たドンはファンに取り囲まれ、ほうほうのていで逃げ出し、偶然、コーラスガールのキャシー(デビー・レイノルズ)の車に乗り込む。当初キャシーは自信家のドンに反発するが、やがてふたりは惹かれあってゆく。そんななか、映画業界は、サイレント映画からトーキー映画へと「潮目」が変わろうとしていた。

ドンとリナ主演のトーキー第1作『闘う騎士』は大失敗。ドンは行き詰まってしまうが、パートナーであるコズモ(ドナルド・オコナー)とキャシーの発案で、『闘う騎士』をミュージカルで撮り直すことに。だが依然として、リナの悪声が未解決の問題として残っていた……

まめやかコラム

【コラム】変えられない気分や感情を望ましい方向に導くには……

劇中、トーキー映画をミュージカルに作り変える名案を思いつき、キャシーからやさしい心づかいを受けたドンは、幸せいっぱいの気持ちになります。帰り道、雨の中で、「Singin’ in the Rain」を踊り歌うことで、ドンの幸福感はいよいよ膨らんでゆく。生きることの素晴らしさを象徴するシーンです。

先述のように僕はこのシーンを見て元気と活力をチャージしていますが、同時に、ふだん忘れがちな、「気分や感情の雲行きが怪しくなってきたら、行動先行!気持ちはあとからついてくる!」という個人的指針を思い起こします。

人間はときに快活さを失って、ときどきの気分や感情に支配されがちです。たとえば朝出かけるとき、雨が降っているだけでも、気分がゆううつになることがある。まだはじまったばかりの新しい1日を、ブルーな気分で低めに見積もってしまう・・・そんな経験、あなたにもありませんか?

それならば気分や感情を制御すればいいということになりますが、口で言うほど簡単なことではありません。気分や感情の雲行きが怪しいからといって、おいそれと晴れがましい気分に切り替えるのは難しい。「スイッチオンで上機嫌」というわけにはいかない。

ですが、変えられない気分や感情を、ポジティブな方向に導いてやることは可能です。

なんのことはない、「行動を起こし、楽しい気分を先取りする」━━ これです。

「これから出かけるのに、外は雨が降っていて、気分がすぐれない」。そういうときこそ楽しそうにふるまうのです、多少無理してでも。快活さを先取りすることが、本物の快活さの「呼び水」になるからです。かといってジーン・ケリーのように雨の中を踊り歌う必要はありません。快活そうに顔を上げて胸を張って、ゆっくり歩いて雨の音に耳を澄ませたり、雨にけぶる風景を観察したり。それだけでも感情や気分は、行動に寄り添うように変化していきます。「行動先行!気持ちはあとからついてくる!」ゆえんです。

・・・と、ここまで心理学の知見をお借りして、きいた風なことを書きましたが、もしあなたが「ふり」をすることに抵抗があれば、無理することはありません。たとえ自分を欺いてでも晴れやかな気分を取り戻したいなら、「行動先行!気持ちはあとからついてくる!」を実践してみても損はありませんよ・・・程度のゆるいご提案なのです。

実は僕自身、齢を重ねるにつれて、「楽しい気分のふり」をする必要がなくなってきました。ほんのり哀しい気分や、淡い憂愁をすすんで受け入れて味わう喜び━━ それもまた一筋縄ではいかない生を肯定するうえで大切な大人の態度と考えるようになりました。『雨に唄えば』的な、クセになるポジティブさもそれはそれで素敵ですが、哀しみや愁いのなかにある、人の世の妙味も捨て難い。

「外は晴天、心の中は静かな雨降り」・・・そんな一見ネガティブな心模様にも、言葉で言い尽くせない「おもむき」があるように思うのですが、あなたはいかがお考えでしょう?

*1:1953年、第10回ゴールデングローブ賞の最優秀主演男優部門(ドナルド・オコナー)には受賞しています。

*2:ちなみに2022年3月東京国際フォーラム・ホールA(東京・有楽町)で、『雨に唄えば』シネマオーケストラコンサートが開催されています。この映画の人気の高さがうかがえますよね。

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