映画『ハロー・ドーリー!』動画配信情報と感想※弾けるような高揚感溢れる音楽劇

『ハロー・ドーリー!』(1969年)
主演:バーブラ・ストライサンド
第42回(1970年)アカデミー賞【ミュージカル映画音楽賞】【美術賞】【録音賞】を獲得。大ヒットブロードウェイ劇をジーン・ケリーを監督に起用して映画化。バーブラ・ストライサンドの圧倒的な歌唱力と豪華なダンスは圧巻。『ハロー・ドーリー!』を配信している動画サービスと感想・考察。

このページではこんな疑問を解決します!
  • 映画『ハロー・ドーリー!』の動画を配信しているサービスはどれ?
  • 『ハロー・ドーリー!』のあらすじは?
  • 『ハロー・ドーリー!』のみどころは?
  • 実際に見た人の感想はどう?
  • 映画のキャストの魅力は?
目次

映画『ハロー・ドーリー』を配信中のネット動画サービスは?

ずばり、Disney+ (ディズニープラス)です。

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まめやか

『ハロー・ドーリー』が配信されているのはDisney+ (ディズニープラス)だけですよ。U-NEXTやHulu、Netflixなど他のサービスでは配信されていません。

Disney+ (ディズニープラス)のメリットとデメリット

月額990円(税込)で映画『ハロー・ドーリー!』やディズニーの名作が視聴できるDisney+ (ディズニープラス)。
他にも以下のメリットとデメリットがあります。

メリット

【高コスパ!】良心的な月額料金!
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デメリット

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Disney+ (ディズニープラス)はこんな人におすすめ
  • 「ハロー・ドーリー」を動画配信ですぐに視聴したい人
  • 動画のサブスクにお金をかけたくない人
  • メジャー作品を家族で楽しみたい人
  • ディズニーアニメやピクサー、マーベル作品が好きな人
  • 『スター・ウォーズ』全作品やスピンオフ作品をまとめて見たい人
  • ディズニーでしか見られないオリジナル作品を見たい人

なぜDisney+ (ディズニープラス)で『ハロー・ドーリー』が観られるの?

もしかしたら、あなたは「あれ?『ハロー・ドーリー』ってディズニー映画だったっけ?」と疑問を持たれたかもしれませんね。たしかに『ハロー・ドーリー』はディズニー映画ではありません。
「20世紀フォックス」の映画でした。

・・・「でした」というのは、ウォルト・ディズニー・カンパニーが「20世紀フォックス」を買収したからです。
社名も「20世紀スタジオ」に改めて、『ハロー・ドーリー』もディズニー傘下になったわけですね。

ということは、Disney+ (ディズニープラス)に登録すると、「20世紀スタジオ」の作品も視聴できるのです。

【20世紀スタジオの作品】

  • 『サウンド・オブ・ミュージック』
  • 『アナスタシア』
  • 『スパイinデンジャー』
  • 『アバター』
  • 『グレイテスト・ショーマン』
  • 『ナイト・ミュージアム』シリーズ など。

Disney+ (ディズニープラス)なら、ご家族そろって名作から新作まで楽しめます。

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『ハロー・ドーリー!』のあらすじ

舞台は、19世紀末のニューヨーク。 ドーリー・リーバイ(バーブラ・ストライサンド)は未亡人で、面倒見のよさから結婚の斡旋を生業にしている。 田舎町ヨンカーズの飼料工場で成功したヴァンダゲルダー(ウォルター・マッソー)もドーリーのお得意様のひとり。 ヴァンダゲルダーは、貧乏絵描きに夢中の姪の目を覚まさせるために、お堅い結婚相手をドーリーに依頼する。

ヴァンダゲルダー自身もドーリーの仲介によって、帽子屋を営むアイリーン(マリアン・マクアンドリュー)と結婚を予定していた。しかしドーリーの胸中は複雑。 あろうことかケチで偏狭な男ヴァンダゲルダーのことを好きになってしまったのだ。

そこでドーリーは、ヴァンダゲルダーとアイリーンの結婚を破談にするために、ヴァンダゲルダーの店で働いているコーネリアスとバーナビーに目をつける。 恋人のいない彼らに、なんとアイリーンと助手のエミーをそれぞれの恋人相手に勧めて大騒動に……

作品情報

監督ジーン・ケリー
脚本アーネスト・レーマン
美術・ジョン・デ・キュア
・ジャック・マーティン・スミス
・ハーマン・A・ブルメンタル
音楽ジェリー・ハーマン
出演・ドーリー・・・バーブラ・ストライサンド
・ホレス・ヴァンダゲルダー・・・ウォルター・マッソー
・アイリーン・モロイ・・・マリアン・マクアンドリュー
・コーネリアス・ハックル・・・マイケル・クロフォード
・バーナビー・タッカー・・・ダニー・ロッキン
・アーメンガード・・・ジョイス・エームス
・オーケストラ指揮者・・・ルイ・アームストロング
上映時間146分
ジャンルミュージカル

『ハロー・ドーリー!』見どころ・感想・レビュー

光が弾ける非日常のきらびやかさ
『ハロー・ドーリー!』を見て感じた印象を筆のすさびで表現

興行的にはふるわなかったけど、個人的には4Kデジタル修復版のリリースを熱望

最近では往年の名作映画が、4Kデジタル修復版として特典をつけてBlu-rayで発売されていますよね。
僕はそれほどそそられないのですが、いくつかの名作は、4Kデジタル修復版がリリースされたら買いたいと思っています。

今回紹介する『ハロー・ドーリー!』もその1本。
できるなら4Kの美しい映像で見たいミュージカルです。
2時間30分の映画を最初から最後まで繰り返し見るというより、気に入ったミュージカルシーンだけを繰り返し視聴するためです。価格が1万円でも惜しくありません。この映画にはそれだけの価値のあるシーンが含まれています。(後述)

『ハロー・ドーリー!』は、『ウエスト・サイド物語』(1961年)とか『雨に唄えば』(1952年)などのメジャー作品に比べると話題性に乏しいかもしれません。
知る人ぞ知るというタイプのミュージカルです。
・・・というのも、興行的には大コケしているんですよね。

もともとブロードウェイ・ミュージカルなんですが、20世紀フォックスが大枚はたいて映画化権を手に入れるものの、公開後、巨額制作費をペイすることはできませんでした。(2400万ドルまでふくれあがったそうです)

物語やキャラクター設定は、いささかインパクトが弱いかもしれない

『ハロー・ドーリー!』の欠点をあげるとしたら、ストーリーに意外性がなく、登場人物への共感性が乏しいところです。総じて、ミュージカルシーンを除いた物語の部分は人を惹きつけるインパクトが弱い。

あらすじでご紹介したとおり、ヒロインのドーリーはちょっと身勝手な女性です。
ゴージャスなミュージカルの高揚感に隠れていますが、よく考えてみるとエゴイスティックで気まぐれといってもいい。
顧客を好きになったからといって、自分がとりもった縁談をぶち壊すのですから、首を傾げるをえません。

歌い踊るバーブラ・ストライサンドは魅力的なんですが、「ドーリー」という役柄にはキャラとしての重みがなく、「なんだかなぁ…」と思わず腕組みしてしまうのです。

ドーリーが惚れたヴァンダゲルダーも、ブラック体質な飼料工場の経営者。
まじめに働く店員のコーネリアスとバーナビーを軽侮しているような態度です。
あまりにも毒舌で横柄なヴァンダゲルダーを見て、不快になる人もいるかもしれません。

さいごのさいごに、ヴァンダゲルダーの人間らしさを垣間見れるのですが、2時間近くガマンしなければならないのです。

ことほど左様に、ストーリーや人物設定にはいささか問題がありますが、それを補って余りあるほどミュージカルシーンが突出しているのです。

感無量!「ハーモニア・ガーデン」のミュージカルシーン

4Kデジタル修復版がリリースされたら、繰り返し見たいシーンが、高級レストラン「ハーモニア・ガーデン」の場面です。

ウェイターたちは彼女の来店を大歓迎するほど、ドーリーはこのレストランの得意客でした。
久しぶりに「ハーモニア・ガーデン」に訪れたドーリーたちとウェイターは気心の知れたように、「ハロー・ドーリー」を歌い踊るのですが、このミュージカルシーンは尋常ではないほどの高揚感にあふれています。
そこらじゅうに光が弾けていて、非日常のきらびやかさに包まれて、陶酔してしまう。
これはやはりミュージカルだからこそ体現できる別世界といえましょう。

「ハーモニア・ガーデン」のシーンを見るだけでも、2時間30分が報われるのです。

感無量なのは、オーケストラリーダーとして、サッチモこと、ルイ・アームストロングが登場するところ。
ゴージャスに咆哮する楽団をバックに、サッチモとバーブラ・ストライサンドが熱唱するシーンは、肌に粟を生じせしめるほどでした。
なんて贅沢なんだろうと。
画面全体が神々しく照り輝いているくらいですから。

ストライサンドのダンスも流麗で、指先、足先、しっぽの先までエレガンスに満ち溢れています。神々しいほどに。
何度見ても、「ハーモニア・ガーデン」だけは見飽きることがありません。

でも、そこが『ハロー・ドーリー!』も作品としての瑕疵でもあるのです。

「ハーモニア・ガーデン」のシーンは、『ハロー・ドーリー!』の物語の中で ”骨絡み” になっているわけではありません。
簡単に文脈から切り離すことができて、そこだけ味わって楽しめてしまうのです。
「それなら2時間30分もいらないじゃないか」と呆れる人も少なくないでしょう。

ミュージカル映画は、それほど面白い展開は必要ないのかもしれませんし、ストーリーはあって無きがごとき作品も少なくありませんが、やはり『ハロー・ドーリー!』はミュージカルシーンに力を入れすぎちゃったかな、という感が否めません。

それでも今では『ハロー・ドーリー!』の欠点すらもチャーミングに見えるようになりました。

考えてみてください。
欠点なんてほとんど見当たらないパーフェクトな映画は、見ごたえあるがゆえにそれはそれで疲れてしまいますよね。
たとえばちょっとテンションを高めたいときに『ウエスト・サイド物語』を気軽に視聴するのは、ちょっと難しいです。
ズルズルと最後まで見てしまいそうですから。

そう考えると、気に入ったシーンだけ繰り返し楽しむには、『ハロー・ドーリー!』はちょうどいいミュージカルではないかと。

作品として欠点をふまえたうえで、『ハロー・ドーリー!』は名作であることは疑いようがないですし、これからも一部のファンのあいだでは「雨に唄えば」を凌ぐ、オールタイム・ベスト1のミュージカルとして愛され続けるでしょう。

これを書いているうちに、また「ハーモニア・ガーデン」のミュージカルシーンが見たくなってきました。

『ハロー・ドーリー!』のキャストについての感想

ドーリー(バーブラ・ストライサンド)

前年『ファニー・ガール』でオスカーを獲得したストライサンドをドーリー役に起用。
26歳でも未亡人を小細工なしで堂々と演じきっています。

愛嬌たっぷりなマスクに超絶した歌唱力を披露して、観客を魅了します。
ダンスも優雅にこなれていますが、この人の最大の武器である歌を際立たせるために振り付けが考えられているかのようです。

艶のあるこぶしをきかせた歌唱は、パワフルななかにも爽やかなエレガンスが香ります。
じゅうぶんにセクシーです。
殿方の心を熱く震わせるだけの色香がある。

ハーモニア・ガーデンでサッチモと歌う「Hello, Dolly!」の他にも、以下の楽曲はみずみずしく神韻縹渺(しんいんひょうびょう)たる佳品です。

  • Put On Your Sunday Clothes(日曜は晴れ着で)
  • Before the Parade Passes By(パレードが通りすぎる前に)
  • Just Leave Everything To Me(私にまかせて)

バーブラ・ストライサンド、特殊な輝きをもったアーティストです。

ホレス・ヴァンダゲルダー(ウォルター・マッソー)

この人の灰汁(あく)の強さには、独特の味わいがあります。
悪役から喜劇まで、なんでもこなせるタイプの役者ですが、やはりこの人の持ち味を最高に引き出せる相棒はジャック・レモンかもしれません。
『恋人よ帰れ!わが胸に』『おかしな二人』『フロントページ』などで、息のぴったりな掛け合いを見せてくれています。

『ハロー・ドーリー!』では、かなりややこしいおじさんを演じていて、演技は巧いけれど、いまいちこの人の二枚目ぶりは目立ちません。

ですが安心してください。
映画の最後で、ウォルター・マッソーならではのいぶし銀のダンディズムを披露してくれます。

アイリーン・モロイ(マリアン・マクアンドリュー)

帽子店の女主人。
まるでさっと霧が晴れるような、キリッとしたたたずまいの佳人です。
高雅な面持ちと醸し出す気品は、男たちに「高嶺の花」をイメージさせて思わず意気を挫けさせるような風情があります。
ところが玉砕覚悟でアタックしてみたら、意外とあっさりOKしてくれた━━ そんな女神タイプの典型かもしれません。
男らしく腹をくくった、まさにそこだけを評価する女性ですね。

ところで、このマリアン・マクアンドリューという女優についていろいろ調べたのですが、情報が少なすぎてびっくりしました。
なぜだろう?
舞台女優さんなんでしょうか?
マリアン・マクアンドリュー ━━ バーブラ・ストライサンドと同じくらい、この人を見て眼福にあずかれました。

【コラム】人々が映画に求めるものが変わってきた時代を象徴する作品

『ハロー・ドーリー!』が興行的にイマイチであったのは先に述べました。
実は、『ハロー・ドーリー!』以降、ミュージカル映画そのものが下火になっていくのです。

安易にこの言葉は使いたくないのですが、もしかしたら「時代」がミュージカルとは違う刺激を求めていたのかもしれません。

『ハロー・ドーリー!』の公開年は1969年。
アポロ11号の月面着陸という偉業を成し遂げたいっぽう、ベトナム戦争は泥沼化し、厭戦気分が起こっていた頃です。
学園紛争が激化し、カウンターカルチャーが台頭。

そんなきな臭い世の中を反映してか、映画もこれまでにないリアルで既成の枠組みにとらわれない作品が作られるようになりました。
『俺たちに明日はない』『卒業』『イージー・ライダー』『明日に向って撃て!』など、アメリカン・ニューシネマと呼ばれる映画が生まれ、熱狂的に受け入れられたのです。

明らかに『ハロー・ドーリー!』の世界観は、当時の時代の潮目に沿っていなかったのかもしれませんね。
人々は、これまでにない刺激を渇望していたのです。

そう考えると、すこし『ハロー・ドーリー!』の作り手の人々が気の毒になってきます。

それでも『ハロー・ドーリー!』は名作であることに変わりはありません。
2013年には、剣幸さん主演で、歌劇として日本でも上演されました。
ぜひまた上演してほしいものです。

映画『ハロー・ドーリー!』の動画をデジタル配信しているサービスは?

『ハロー・ドーリー!』を視聴するなら「Disney+ (ディズニープラス)」一択です。

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2024年現在、『ハロー・ドーリー!』は、HuluやNetflix、U-NEXTでは配信されていません。

デメリットは「無料お試し期間」がないこと。
とはいえ、Disney+ (ディズニープラス)はとてもコスパの高い動画配信サービスであることは間違いありません。


Disney+ (ディズニープラス)がお得な理由とは?

『ハロー・ドーリー!』のほか、数々の名作映画やここでしか見られない作品が楽しめます!

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